以前オーディオブックの作品紹介で「怒らないこと」という本のレビューをしました。
元々怒らないタイプの僕ですが、更に上を目指して、という感じで読んだ訳です。
本の内容はすごく勉強になったのですが、この記事では割愛させて頂きます。
気になる方はこちらからどうぞ。

今回はその本とは別に、僕自身が普段怒らないためにどんな事を意識しているかをお伝えしていきます。
怒らない為のマインドセットとは
分かり易くお伝えする為にシュチュエーションを決めます。
「仕事で後輩が失敗してしまった場合」
これでいきますね。
①結果よりも過程に目を向ける
失敗してしまったという結果はどうしても変えられる物ではありません。フォローはできるかも知れませんが。
しかし、結果だけを見て相手を怒るなんていうのは少し単純です。頭ごなしじゃダメです。
よくよく話を聞いてみると過程はこんなことだったりします。
- 誰にも相談せずに進めてしまった
- 色んな人から全く違うアドバイスをされて混乱したまま進めてしまった
- 小さなケアレスミスから失敗してしまった
- 単純な能力不足
- そもそもやる気がなく適当な仕事をしていた
悪気のあるケースからそうでない物まで、様々あるだろうという事ですね。
ただし、僕はどれに該当していても簡単には怒りません。例え5番のケースでもです。
ただ、怒らないと言っても「気にしないで、次から気を付けようね」で全部片づけるなんて事はしません。
②共感できなくても必ず理解はする
相手も人間なので、その過程を辿るには理由がある訳です。
- 相談せずに進めてしまった理由が自分一人で出来るところを周りに見せたかったとか
- 色んなアドバイスを受けて混乱してしまって、もうこれ以上は誰にも聞けない、と追い込まれてしまったとか
- 今回はたまたまミスしただけで、普段はあまりミスをしない人だったとか
- 能力不足とかやる気がないとかだったら、日々の教育や人間関係に問題はなかったのか
とか考えていくと、本人だけの問題じゃないものも多いんじゃないかとか、色々見えてきます。
ミスはある程度しょうがないとして、理解はしてあげないといけない部分はあると感じます。
しかし、共感するかどうかは別問題です。
「一人で出来るところを見せたかった?
うんうん分かるよ、一人で出来たらかっこいいし、周りの見る目も変わるかも知れないしね。
でも、出来てないって事はまだ能力と経験が追い付いてないって事だから、もうしばらくはちゃんと周りに相談しながら進めようね。」
って事です。
指導される側としても、事情を正確に把握していない人からお門違いの内容を指摘されたり怒られたりしても響かないし、関係も悪くなるだけです。
すぐに怒るという事は、ただのストレス解消だと思うんです。
そんなんで怒られた方はたまったもんじゃないです。
だからこそ、僕は相手の事情に共感できなくても必ず理解をする様にしています。
もちろんその上で指導、教育をする事が大事です。
指導内容さえ的確であればわざわざそれを怒って伝える必要はないじゃないかというのが僕の考え方です。
③自分の反省点を考える
結局は「原因自分論」なんですよね。
どんなに自分は関係ない事だと思っても、出来ることはあったな、これからこうした方がいいな、って事はあるんです。
- やる気のない後輩なら、日頃から意識的にモチベーションを上げる為に何かしていたか?そもそもその理由が何かを知る努力をしたのか?
- ミスが原因なら、それを未然に防ぐ仕組みを作れないかを考えないと
- 能力不足なら、どう指導したらちゃんと育てられるかを日々考えて実行していかないと
こんな風に考えていくと、後輩のミスを怒っている場合じゃないです。自分も反省しないと。
最後に
出来事に対して、自分がどう捉えるかは自由です。
マイナスに捉えるとストレスになるし、少しでも前向きに捉えれば自分も周りの人も良い気持ちで過ごせるんじゃないかなと思います。
あなたの周りについついイラッとする人がいたら、
「この人は何でこういう言動をするんだろう、考え方の根本は何だろう」
と、分析する様な気持ちで見てみると勉強にもなって、イライラもグッと減るんじゃないかなと思います。減らなかったらごめんなさい。
ついつい怒りがちな方のヒントになれば幸いです。
ではでは。
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