以前の記事でaudiobook.jpのご紹介をさせて頂きました。
そのaudiobook.jpの大きな特徴である聞き放題プランの作品のラインナップって気になりませんか?
基本的には5~6年前の作品が多いのですが、当時人気だった作品がたくさんあります。
そこで今回は聞き放題作品の中から、特に面白いと思った作品を2点ご紹介します。
怒らないこと

アルボムッレ・スマナサーラというスリランカの僧侶の方が書いた作品で、主に仏教の観点から怒らないことの大切さについて書かれています。
この本では、怒ることがいかに愚かで無知でダメな行為であるかという事が痛烈なまでに書かれています。
「怒っている人は周囲に害を与えるだけの無知で愚かな肉の塊」だそうです(笑)
これを読み終わる頃には怒る気なんて全く起きなくなっている事でしょう。
僕は比較的怒らないタイプですが、さらに怒らないレベルが増しました。
ただ、何があっても絶対に怒らないのですが、だからと言って迷惑をかけてくる人に対して何も抵抗せずに笑って許せという訳ではないんです。
怒ることなく冷静に、相手に対して適切な対処をすべきだと説いています。
初めにお伝えした様に仏教の観点から書かれている為、仏教用語のカタカナがたくさん出てきますが、そこは聞き流してもあまり支障はないかと思います。
それでも、怒る事は自分にとっても相手や周囲の人に全くメリットがない事だと言う事が身に染みる本だと思います。
残業ゼロの人生力

著者は下着メーカーで有名なトリンプの元社長、吉越浩一郎という方です。
企業の残業に関して強い問題意識を持ち、それを改善する事によるメリットを,人生レベルのスケールで教えてくれます。
人生の本番は定年後にあるとして、著者はその時期の事を「本生(ほんなま)」と名付けています。
本生を充実した物にするには仕事期の過ごし方が重要であるとしています。
例えば、本生を共に過ごす可能性が一番高いのは夫婦です。
単純に、仕事期に残業ばかりで妻との会話やコミニュケーションが少なく良好な関係が維持できていないとします。
そうすると、定年と同時に離婚届けを突き付けられたり、昼間から家にいる事を煙たがられたりするという事です。
こうならない為に日々残業せずに帰宅して家族との時間、コミニュケーションを大切にする事が大切なんだそうです。
また、過ごし方としてもう一つ重要なのが、本生を謳歌する為の趣味を見つけて、楽しめるように育てておく事です。
残業をなくして創出された時間を使い、共に過ごす人との関係、楽しめる趣味、この二つを築いておく事が本生を迎える準備であると言えます。
仕事漬けで出世した人も、定年してしまえばただの人です。
社内で崇められていた過去にすがっても、仕事しか頑張って来なかった人には、何も残らず、良い本生は待っていません。
ちなみに、労働時間が長い人平均は短命というデータもあるので、長く本生を楽しむ上でも残業は大敵であると言えます。
この本を聞いて、僕は仕事に対する意識が大きく変わりました。
目の前の仕事の効率化を強く意識する様になり、帰宅時間も少しだけですが早まってきました。
そして平日の夜の過ごし方を有意義にする事を意識するようになりました。
とてもお勧めの一冊です。
最後に
聞き放題の、しかも数年前の作品でこんなに刺激をくれる本に出会えると思いませんでした。
もちろん中には今ひとつな作品もありますが、そんな中でこうした良作に出会う楽しみもいいものです。
今後もお勧め作品はご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!

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